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クレアチニンクリアランス 計算ツール

年齢・性別・体重・血清クレアチニンから、Cockcroft-Gault式によるCCr(CrCl)をmL/minで計算します。

薬剤の添付文書や患者背景を確認するための参考値です。診断や投与量を数値だけで決めないでください。

クレアチニンクリアランス 計算

初期値は例として入力済みです。値を変更して「計算する」を押してください。

入力値
歳
18〜120歳。成人向けの簡易計算です。
年齢は18〜120の整数で入力してください。
kg
20〜200kg。体重の扱いは薬剤の基準を確認します。
体重は20〜200kgで入力してください。
mg/dL
0.10〜20.00mg/dL。検査票の単位を確認してください。
血清クレアチニンは0.10〜20.00mg/dLで入力してください。
性別

計算結果

例の入力
クレアチニンクリアランス(CCr)
97.2
mL/min
区分の目安 90以上:正常または高値

この例ではCCrは90mL/min以上です。薬剤ごとの基準、患者背景、検査値の推移を続けて確認してください。

単位:CCrはmL/minです。eGFRのmL/min/1.73m²とは単位と用途が異なります。

CCr計算とは?

クレアチニンクリアランス(CCr、CrCl)は、血清クレアチニン値に年齢・性別・体重を組み合わせて、腎臓がクレアチニンをどれだけ排泄できるかを推算する指標です。このページの計算はCockcroft-Gault式を使い、結果をmL/minで表示します。入力した値はこのブラウザ内で計算するだけで、サーバーへ送信しません。

CCrは特に腎排泄型薬剤の投与量や投与間隔を確認するときに登場します。ただし、すべての薬剤がCCrを基準にするわけではありません。添付文書がeGFR、個別eGFR、CrCl、透析のいずれを指定しているかを先に確認し、計算結果は医療者が判断するための材料として扱います。

先に確認:急性腎障害、脱水、浮腫、極端な体格、低筋肉量では血清クレアチニンが安定した腎機能を表さないことがあります。数値だけで診断・処方変更を行わないでください。

クレアチニンクリアランス 計算式

男性:CCr =(140 − 年齢)× 体重 ÷(72 × 血清Cr)

女性:男性の式 × 0.85

年齢は歳、体重はkg、血清Crはmg/dL。結果の単位はmL/minです。

例として60歳・70kg・血清Cr 0.80mg/dLの男性では、(140−60)×70÷(72×0.80)=約97.2mL/minとなります。同じ年齢・体重・血清Crでも女性では0.85を掛けるため、約82.6mL/minです。入力単位がµmol/Lの場合は、そのまま代入せず、検査票や施設の換算方法を確認してください。

この式は、血清Crが急激に変化していない成人を対象にした推算式です。実測CCrは蓄尿検査から算出する別の方法であり、蓄尿の不完全さや採尿時間のずれでも誤差が生じます。どちらを使うかは目的と臨床状況で決まります。

CCr計算の使い方と入力例

  1. 検査票から血清クレアチニンの値と単位を確認します。
  2. 年齢、体重、性別を入力します。体重の選択条件がある薬剤は、実測体重をそのまま使う前に確認します。
  3. 「計算する」を押し、CCrの値と区分の目安を確認します。
  4. 薬剤の添付文書、併用薬、透析の有無、過去の検査値と照合します。
入力例:同じ年齢・体重・血清Crで性別を変えた場合
例年齢体重血清Cr結果の目安
男性60歳70kg0.80mg/dL約97.2mL/min
女性60歳70kg0.80mg/dL約82.6mL/min
境界の確認例75歳55kg1.20mg/dL性別により区分が変わり得る

CCr計算前後の確認チェックリスト

クレアチニンクリアランス 計算は、数字を出すことよりも「どの条件で出した値か」を残すことが重要です。結果を薬剤評価に使う場合は、次の項目を同じ記録にまとめておくと、別の医療者が見直しやすくなります。

計算結果と一緒に記録する項目
確認項目記録する内容見落としやすい点
検査情報採血日、血清Cr、単位古い検査値やµmol/Lをそのまま入力しない
患者条件年齢、性別、体重、体液状態浮腫や急な体重変化を体重だけで判断しない
計算条件使用した式、体重の種類、丸め方薬剤ごとの添付文書の条件と照合する
周辺情報前回値、尿量、併用薬、透析の有無単回のCCrだけで投与量を変更しない

同じ入力でも、体重の選択や血清Crの測定時点が変われば結果は変わります。境界付近のときは、計算値を小数点以下まで保存し、検査値の推移と薬剤の基準を確認してから判断してください。

CCrの結果の読み方

CCrの区分と確認の方向
CCr区分の目安確認すること
90mL/min以上正常または高値腎損傷の有無、薬剤ごとの基準
60〜89軽度低下年齢、尿所見、過去の推移、薬剤の閾値
30〜59中等度低下減量・間隔調整・禁忌の有無
15〜29高度低下専門家への相談、透析条件、薬剤の選択
15未満著しい低下透析を含む治療計画と緊急性

区分は診断名そのものではありません。たとえばCCrが60未満でも、単回の推算値だけで慢性腎臓病(CKD)を確定できません。尿蛋白・尿アルブミン、血圧、糖尿病、むくみ、尿量、検査値の持続性を合わせて評価します。反対に、CCrが高くても腎損傷の所見があれば受診や経過観察が必要です。

薬物投与量を確認する場合は、数値が添付文書の境界付近かどうかが重要です。境界付近では、丸める前の値、採血時点、体重の種類、腎機能の変化、併用薬を確認し、自己判断で減量・中止しないでください。

体重の選び方と特殊なケース

Cockcroft-Gault式は体重を含むため、体重の選び方が結果に影響します。標準体重に近い場合は実測体重が使われることが多い一方、肥満では理想体重や調整体重を検討する薬剤があります。しかし、採用する体重は薬剤の試験条件や添付文書で異なるため、このツールが体重を自動補正することはありません。

高齢者・低筋肉量

筋肉量が少ないと血清Crが低く出て、CCrが実際より高く見えることがあります。eGFR、シスタチンC、尿所見、栄養状態を合わせて確認します。

肥満・低体重

実測体重だけでは薬剤評価に適さない場合があります。BMI、浮腫、体液量、理想体重や調整体重の条件を医療者と確認します。

急性腎障害

血清Crが定常状態でないと推算式の前提が崩れます。尿量や循環状態などを優先し、計算値を単独で使いません。

小児・妊娠

成人向けCockcroft-Gault式をそのまま当てはめず、年齢や目的に合う式・検査を選びます。対象外の入力は医療機関へ相談してください。

CCrとeGFRの違い

項目CCreGFR
単位mL/minmL/min/1.73m²
主な入力年齢・性別・体重・血清Cr年齢・性別・血清Cr
主な用途薬剤の腎機能区分で指定されることがあるCKDの評価・病期分類
注意点体重の扱いと定常状態を確認体表面積補正と体格・筋肉量を確認

薬剤の添付文書にCrClやCCrと書かれているなら、このページのCCr計算を確認します。eGFRが必要な場合はeGFR 計算ツールを使い、小柄・大柄な患者ではeGFR・CCr換算も確認してください。筋肉量の影響が大きそうな場合はシスタチンCが補助になることがあります。

計算値の限界と確認事項

CCrの式や腎排泄型薬剤の設計を詳しく確認したい場合は、クレアチニンクリアランス計算式の解説と腎機能計算の実践ガイドも参照できます。最新の基準は日本腎臓学会の資料など、一次資料を確認してください。

クレアチニンクリアランス 計算のよくある質問

年齢、性別、体重、血清クレアチニン値です。年齢は歳、体重はkg、血清Crはmg/dLでそろえます。入力値が古い検査結果や単位の違う値でないかも確認します。

一般的には同じクレアチニンクリアランスを指します。ただし、薬剤ごとに式、体重の条件、単位、対象年齢が指定されていることがあるため、添付文書の表記を優先します。

目的で変わります。CKDの評価や病期分類ではeGFRが中心になり、薬剤の添付文書がCrCl・CCrを指定する場合はCCrを確認します。薬剤名だけで一律に決めず、最新の資料を確認してください。

あります。筋肉量が少ないと血清Crが低くなり、式の計算上CCrが高く見えることがあります。eGFR、シスタチンC、尿所見、栄養状態、過去の推移と合わせて評価します。

丸める前の値、体重の種類、採血時点、腎機能の経時変化、透析の有無、併用薬を確認します。処方や服薬を自己判断で変更せず、医師・薬剤師に相談してください。