シスタチンCによる腎機能評価
シスタチンCとは
シスタチンCは、全身の有核細胞で産生される低分子タンパクで、筋肉量の影響を受けにくい腎機能マーカーです。特に高齢者や筋肉量の少ない患者さんの腎機能評価に有用です。
シスタチンC-GFR推算式
eGFRcys = (104 × CysC-1.019 × 0.996年齢) - 8
単位:mL/min/1.73m2
計算結果
eGFRcys値
-
mL/min/1.73m2
CKDステージ
-
評価
-
シスタチンCの特徴
筋肉量非依存
クレアチニンと異なり、筋肉量の影響を受けにくいため、より正確な腎機能評価が可能です。
早期検出
腎機能低下の早期発見に有用で、クレアチニンよりも早期に変動します。
高齢者に最適
高齢者や筋肉量の少ない患者さんの腎機能評価に特に有用です。
注意事項
- 本ツールは医療従事者向けの参考値です。
- 甲状腺機能異常や副腎皮質ステロイド投与などでシスタチンC値が影響を受ける可能性があります。
- 実際の診断・治療には、医師の総合的な判断が必要です。
参考文献
- ・日本腎臓学会編. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018
- ・Horio M, et al. Serum cystatin C is a better marker for estimating GFR than serum creatinine in Japanese patients with CKD. Nephron Clin Pract. 2010