eGFR 計算ツール|日本人GFR推算式
年齢・性別・血清クレアチニンから、日本人のeGFR(推算糸球体濾過量)を計算します。
結果はmL/min/1.73m²で表示し、CKDのG分類を読むときの目安を示します。単回の値だけで診断や治療を決めないでください。
eGFR 計算
初期値は例として入力済みです。検査票の単位を確認してから変更してください。
計算結果
例の入力この例ではeGFRは60〜89の範囲です。3か月以上の持続性や尿所見を含めて評価します。
eGFRとは?
eGFRは、血清クレアチニン、年齢、性別などから腎臓の濾過機能を推算した値です。健康診断や外来の検査結果で広く使われ、慢性腎臓病(CKD)のG分類や腎機能の経過を読む手がかりになります。数字が高いほど濾過機能が保たれている方向、低いほど低下している方向を示しますが、eGFRだけで病名を確定する指標ではありません。
クレアチニンは筋肉量、年齢、性別、食事、運動、脱水などの影響を受けます。そのため、同じ血清Crでも年齢や性別によってeGFRは変わります。結果を読むときは、検査施設の基準、過去の値、尿蛋白・尿アルブミン、血圧、糖尿病などを一緒に確認します。
日本人のeGFR 計算式
男性:eGFR = 194 × Cr−1.094 × 年齢−0.287
女性:男性の式 × 0.739
Crは血清クレアチニン(mg/dL)、結果の単位はmL/min/1.73m²です。
例として50歳・血清Cr 0.80mg/dLの男性を計算すると、eGFRは約80.6mL/min/1.73m²になります。同じ年齢と血清Crの女性では、女性係数0.739により約59.5mL/min/1.73m²です。これは入力例の計算結果であり、個人の診断を表すものではありません。
入力する血清Crがµmol/Lなど別の単位で示されている場合は、mg/dLへ換算する方法を医療者または検査施設に確認してください。単位を取り違えると結果が大きく変わります。
eGFR計算の手順と入力例
- 検査票で血清クレアチニンの数値と単位を確認します。
- 年齢と性別を選び、血清クレアチニンをmg/dLで入力します。
- 「計算する」を押し、eGFR、単位、G分類の目安を確認します。
- 前回値、尿検査、血圧、服薬状況と合わせて医療者へ相談します。
| 性別 | eGFRの例 | G分類の目安 | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 男性 | 約80.6 | G2 | eGFRだけでCKDを確定せず、持続性と尿所見を確認 |
| 女性 | 約59.5 | G3aの境界付近 | 丸める前の値、過去の推移、検査施設の情報を確認 |
eGFR基準値とCKD G分類
一般的なG分類は、eGFRの範囲を腎機能低下の程度として整理したものです。G1・G2は尿蛋白などの腎障害所見がなければCKDとは限らず、G3a以降でも検査結果全体と経過で判断します。
| 分類 | eGFR | 表現 | 確認の方向 |
|---|---|---|---|
| G1 | 90以上 | 正常または高値 | 尿所見など腎障害の有無 |
| G2 | 60〜89 | 軽度低下 | 持続性、年齢、尿所見、リスク因子 |
| G3a | 45〜59 | 軽度〜中等度低下 | 再検、尿蛋白、薬剤、血圧など |
| G3b | 30〜44 | 中等度〜高度低下 | 専門医相談や薬剤評価の要否 |
| G4 | 15〜29 | 高度低下 | 合併症、治療計画、薬剤の調整 |
| G5 | 15未満 | 高度低下 | 透析を含む治療計画を医療者と確認 |
分類の境界付近では、eGFRの小数点以下、検査誤差、脱水や急性疾患の影響を含めて判断します。1回の結果を見て「正常」「腎不全」と断定しないことが大切です。
eGFRの結果を時系列で読む方法
eGFR 計算の結果を記録するときは、数値だけでなく採血日と入力条件も残します。前回と同じ式・単位・性別条件で比べると、検査値の変化を確認しやすくなります。入力条件が違う結果を単純に並べると、腎機能の変化ではなく計算条件の差を見てしまうことがあります。
1. 検査条件を確認
採血日、血清Crの単位、年齢、性別、検査施設を記録します。別の単位や転記ミスがないかを先に確認します。
2. 前回値と比較
前回との差だけで結論を出さず、数回分の推移を見ます。脱水、発熱、激しい運動、食事、服薬などの出来事も併記します。
3. 尿所見と合わせる
尿蛋白・尿アルブミン、血圧、糖尿病、むくみ、尿量などを合わせ、必要なら医療者に再検や追加評価を相談します。
| 記録欄 | 記入例 | 確認の目的 |
|---|---|---|
| 検査日・eGFR | 2026年9月12日・80.6 | 数値の経時変化を追う |
| 入力値 | 50歳・男性・Cr 0.80mg/dL | 同じ条件で再計算できるようにする |
| 関連所見 | 尿蛋白、血圧、体調、服薬 | 一時的な変動や腎障害所見を区別する |
低筋肉量の高齢者、アスリート、極端な体格、栄養状態が大きく異なる人では、血清Crを使うeGFRが実際の濾過機能とずれることがあります。その場合はシスタチンC、個別eGFR、尿所見などを含めた評価が必要になることがあるため、数値を自己解釈せず検査を受けた医療機関へ確認してください。
eGFRの数値を読み替えるときのポイント
eGFRが60〜89の範囲でも、尿蛋白や尿アルブミンなどの腎障害所見があれば、数値だけで「問題がない」とは判断できません。一方、eGFRが一時的に低下していても、脱水や発熱などで血清Crが変動している可能性があります。検査結果を見たら、数値、単位、採血日、体調、服薬、尿検査の結果を一緒に整理し、次に確認すべき項目を医療者へ相談してください。
- 同じ条件で比較:前回と今回で血清Crの単位、年齢、性別、計算式がそろっているか確認します。
- 境界付近は保留:G分類の境界では、丸めた表示値だけで結論を出さず、元の数値と経過を見ます。
- 急な変化は相談:尿量の減少、むくみ、強い体調変化などがあれば、計算結果を待って自己判断せず医療機関へ連絡します。
医療者へ相談するときは、検査票の原本にある基準範囲、過去のeGFR・血清Cr、尿検査、現在の薬剤を手元に置くと説明がスムーズです。計算ツールの表示値は診療録の検査結果を置き換えるものではありません。
eGFRとCCrの違い・薬剤評価
| 項目 | eGFR | CCr |
|---|---|---|
| 単位 | mL/min/1.73m² | mL/min |
| 主な入力 | 年齢・性別・血清Cr | 年齢・性別・体重・血清Cr |
| 主な用途 | CKD評価・G分類 | 薬剤の腎機能基準になることがある |
| 注意点 | 標準化値。体格が大きく異なる場合は個別値を検討 | 体重の種類と薬剤ごとの条件を確認 |
薬剤の添付文書がCrClまたはCCrを指定している場合は、体重を含むCCr計算を確認します。標準化eGFRと個別eGFRの違いを整理したい場合はeGFR・CCr換算を参照してください。低筋肉量や高齢者では、シスタチンCなど別の指標を補助的に検討することがあります。
eGFR計算の限界と再確認の目安
- 急性腎障害などで血清Crが急に変化しているときは、推算式の前提が崩れることがあります。
- 筋肉量が少ない人、アスリート、極端な体格、栄養状態が異なる人では、Cr由来の推算値にずれが出ることがあります。
- 脱水、発熱、激しい運動、食事、薬剤などが検査値に影響する場合があります。
- eGFRが前回から大きく変化した、尿量が減った、むくみがあるなどの場合は早めに医療機関へ相談します。
- 薬の中止、増量、減量やサプリメントの変更は、計算結果だけで決めないでください。
入力値はブラウザ内で計算し、サーバーへ送信しません。共有端末では入力後に画面を閉じ、検査結果そのものを掲示板やSNSへ貼り付けないようにしてください。