eGFR・CCr換算表|個別eGFR換算ツール

標準化eGFR(mL/min/1.73m²)を体表面積で補正して個別eGFR(mL/min)へ換算し、Cockcroft-Gault式によるCCrとの違いを確認します。

先に結論

eGFRとCCrは完全には相互換算できません。薬物投与量設定では添付文書の基準に合わせ、CCr指定ならCockcroft-Gault式を確認します。

個別eGFR・CCr換算フォーム

個別eGFR換算に必要な値
mL/min/1.73m²
1〜200の範囲で入力してください。
cm
100〜230cmの範囲で入力してください。
kg
20〜250kgの範囲で入力してください。
CCr推算も確認する場合

血清クレアチニンと年齢を入力すると、Cockcroft-Gault式の推算CCrも併記します。

18〜120歳の範囲で入力してください。
mg/dL
0.1〜20mg/dLの範囲で入力してください。

個別eGFR

- mL/min

体表面積補正を外したeGFRです。

体表面積(BSA)

-

Du Bois式で算出しています。

推算CCr

- mL/min

Cockcroft-Gault式による参考値です。

eGFRとCCrはそのまま換算できる?

結論からいうと、標準化eGFRをCCrへ直接換算することはできません。標準化eGFRは体表面積1.73m²あたりに補正されたCKD評価向けの指標で、CCrは主に薬物投与量設定で使われるmL/min単位の指標です。

ただし、標準化eGFRから体表面積補正を外して、患者個人の体格に合わせた個別eGFRを求めることはできます。薬剤添付文書がeGFRではなくCCrまたはCrClで用量調節を示している場合は、個別eGFRだけでなくCockcroft-Gault式によるCCrも確認してください。

個別eGFRの換算式と単位

個別eGFR = 標準化eGFR × 体表面積 ÷ 1.73

標準化eGFRの単位は mL/min/1.73m²、個別eGFRの単位は mL/min です。

体表面積が1.73m²より小さい患者では個別eGFRは標準化eGFRより低くなり、体表面積が1.73m²より大きい患者では個別eGFRは高くなります。小柄な高齢者や低体重患者では、この差が薬物投与量評価に影響することがあります。

eGFR・個別eGFR・CCrの違い

指標 単位 体格補正 主な用途 注意点
標準化eGFR mL/min/1.73m² 1.73m²で標準化 CKD診断、病期分類、健診結果の解釈 実際の薬物クリアランス量をそのまま示す値ではありません。
個別eGFR mL/min 患者の体表面積を反映 体格差を考慮したGFRの参考値 CCrとは式も由来も異なるため、添付文書のCCr基準を置き換える値ではありません。
CCr(Cockcroft-Gault) mL/min 体重、年齢、性別を反映 腎排泄型薬剤の投与量設定、CrCl基準の確認 筋肉量が極端に少ない患者や急性腎障害では誤差が大きくなります。

標準化eGFRから個別eGFRへの早見表

以下は体表面積ごとの概算です。実際の患者では身長・体重から体表面積を求めて換算してください。

標準化eGFR BSA 1.40m² BSA 1.60m² BSA 1.73m² BSA 1.90m² BSA 2.10m²
3024.327.730.032.936.4
4536.441.645.049.454.6
6048.655.560.065.972.8
7560.769.475.082.491.0
9072.883.290.098.8109.2

単位はいずれも個別eGFR(mL/min)です。

薬物投与量設定での使い分け

CCrを優先して確認する場面

  • 添付文書にCrClまたはCCr別の用量調節がある
  • DOAC、抗菌薬、抗ウイルス薬など腎排泄の影響が大きい薬剤を使う
  • 体重が用量設計に強く関係する薬剤を評価する

eGFRを主に使う場面

  • CKDのG区分や病期分類を確認する
  • 健診や外来検査結果として腎機能を説明する
  • 尿蛋白・尿アルブミンと合わせて腎疾患リスクを評価する
実務上の注意:添付文書の基準がCCrで示されている薬剤では、標準化eGFRや個別eGFRだけで減量判断を完結させないでください。高齢者、低筋肉量、肥満、急性腎障害では複数指標と臨床経過を合わせて判断します。

よくある質問

同じ意味ではありません。eGFR 60は体表面積1.73m²あたりの推算値です。小柄な患者では個別eGFRが60mL/min未満になることがあり、Cockcroft-Gault式のCCrも別に確認する必要があります。

添付文書がCrClまたはCCr基準で記載されている場合、原則としてCockcroft-Gault式によるCCrを確認します。個別eGFRは体格補正を外した参考値ですが、CCrそのものではありません。

実体重を用いるとCCrを過大評価することがあります。薬剤や施設方針により理想体重、補正体重、実体重の扱いが異なるため、添付文書、薬剤特性、TDMの可否を確認してください。

標準化されたeGFRcysも、単位がmL/min/1.73m²で示されている場合は同じ考え方で体表面積補正を外せます。ただし、シスタチンCは甲状腺機能異常やステロイド投与などで影響を受けることがあります。

参考文献・参照情報

医療免責事項:本ツールは医療従事者の判断を補助するための計算ツールです。診断、治療方針、薬剤投与量の最終判断は、患者背景、検査値の推移、添付文書、施設基準を含めて総合的に行ってください。