腎機能計算ツール

薬物投与量設定のための腎機能指標を簡単に計算

CCr計算 eGFR計算 シスタチンC

詳細計算

基本情報

cm
kg

検査値

mg/dL

計算結果

CCr値
- mL/min
腎機能評価
-
補足情報

体表面積: -

理想体重: - kg

簡単3ステップ

  1. 患者の基本情報を入力
  2. 検査値を入力
  3. 「計算する」をクリック
計算可能な指標
  • クレアチニンクリアランス (CCr)
  • 推算腎球体濾過量 (eGFR)
  • シスタチンCに基づくeGFR (eGFRcys)

注意事項

  • eGFRは筋肉量が減少している患者(長期臥床など)で高めに推算されます。
  • Crは尿細管で分泌されるため、CCrは若年者ではGFRより30%程高めに推算されます。
  • そのため、若年者ではCG式によるeCCr×0.789で個別にeGFRに換算されます。
  • eCCrは肥満患者で高めに推算されるため、理想体重を使用することも考慮してください。

参考文献

  • ・日本腎臓学会編. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018
  • ・日本腎臓病薬物療法学会. 腎機能低下時に最も注意が必要な薬剤投与量一覧

最終更新日: 2024年3月1日

よくある質問 (FAQ)

CCr(クレアチニンクリアランス)とeGFR(推算糸球体濾過量)は、それぞれ以下のような特徴があります:

CCrの特徴:

  • 24時間蓄尿による実測値が基本
  • Cockcroft-Gault式による推算も可能
  • 体格の影響を受けやすい
  • 若年者では実際のGFRより30%程度高く算出される

eGFRの特徴:

  • 日本人のGFR推算式を使用
  • 体表面積1.73m²あたりで補正された値
  • 年齢・性別による補正が含まれる
  • CKDの診断・病期分類に使用

以下のような場合に、シスタチンCによる評価が特に有用です:

  • 筋肉量が著しく少ない、または多い患者
  • 高齢者や寝たきりの患者
  • 重度の肝機能障害がある患者
  • 極端な食事制限を行っている患者
  • 妊婦

ただし、以下の場合はシスタチンC値が影響を受ける可能性があります:

  • 甲状腺機能亢進症・低下症
  • ステロイド投与中
  • 悪性腫瘍

薬物投与量の設定には、一般的に以下の原則があります:

  1. 腎排泄型薬剤の場合:
    • Cockcroft-Gault式によるCCrを使用することが推奨される
    • 添付文書の投与量調節基準もCCrに基づいて設定されている場合が多い
  2. 高齢者や体格の影響を考慮する必要がある場合:
    • 実体重ではなく理想体重を用いたCCrの算出を検討
    • 必要に応じてシスタチンCによる評価も考慮
注意: 個々の薬剤の特性や患者の状態に応じて、適切な指標を選択することが重要です。

主な注意点:

  • 急性腎障害の場合は、腎機能が安定していないため推算値の信頼性が低下
  • 極端な体格(BMI<18.5 or >30)の場合は誤差が大きくなる可能性
  • 高齢者では筋肉量減少により実際の腎機能を過大評価する可能性

推奨される対応:

  • 複数の指標を組み合わせた総合的な評価
  • 経時的な変化の確認
  • 必要に応じて実測CCrの測定を検討
重要: 計算結果はあくまでも参考値です。実際の臨床判断には、患者の状態や他の検査結果も含めた総合的な評価が必要です。

参考文献・ガイドライン

医療免責事項

本ツールは医療従事者向けの参考情報として提供されています。実際の診断・治療には必ず医師の判断を仰いでください。

参考文献・ガイドライン