24時間蓄尿CCr計算ツール

尿中クレアチニン、尿量、血清クレアチニン、蓄尿時間から実測クレアチニンクリアランスを計算します。

実測CCr 体表面積補正 蓄尿時間補正 採尿品質チェック

実測CCr計算フォーム

mg/dL
24時間蓄尿検体の尿中Cr濃度を入力します。
mL
24時間に集めた総尿量です。中断やこぼれがある場合は結果の信頼性が下がります。
mg/dL
原則として蓄尿日に近い採血値を使います。
時間
24時間以外の採尿時間でも分単位に換算して補正します。
cm
kg
クレアチニン排泄量(mg/kg/日)の簡易チェックに使います。

計算結果

実測CCr
104.2
mL/min
体表面積補正CCr
108.6
mL/min/1.73m²
体表面積
1.66
m²(Du Bois式)
Cr排泄量
25.0
mg/kg/日
90以上:保たれた範囲

実測CCrは糸球体濾過量の近似として使われますが、尿細管分泌の影響でGFRより高めに出ることがあります。

採尿品質の目安:男性の一般的範囲内です。

極端に低い、または高いCr排泄量は、採尿漏れ、採尿時間のずれ、筋肉量、食事、測定値入力の確認が必要です。

24時間蓄尿CCr計算で分かること

24時間蓄尿による実測CCrは、尿中に排泄されたクレアチニン量と同日の血清クレアチニン値から、腎臓がクレアチニンをどの程度クリアしているかを計算する方法です。年齢・体重・性別から推算するCockcroft-Gault式のCCr計算とは異なり、実際の尿量と尿中Cr濃度を使う点が特徴です。

このページは「24時間 クレアチニンクリアランス 計算」「蓄尿 CCr 計算」「実測 CCr 計算」を探している医療従事者向けに、補正前のmL/min、体表面積1.73m²あたりの補正値、Cr排泄量の目安を同時に確認できるようにしています。検査値の解釈は、病態、採尿の完全性、薬物投与量調整の目的、eGFRやシスタチンCとの整合性を含めて判断してください。

実測クレアチニンクリアランスの計算式

基本式

CCr(mL/min) = 尿中Cr(mg/dL) × 尿量(mL) ÷ 血清Cr(mg/dL) ÷ 蓄尿時間(分)

24時間蓄尿では、蓄尿時間 = 24 × 60 = 1440分

尿中Crと血清Crが同じ mg/dL 単位であれば、尿量と時間を入力するだけでmL/minとして計算できます。24時間より短い、または長い採尿では、実際の蓄尿時間を入力して時間補正してください。

このツールで表示する指標
指標 用途 注意点
実測CCr(mL/min) 蓄尿検査から得られる補正前のクリアランス 薬物投与量調整では補正前値が参照されることがあります。
体表面積補正CCr 1.73m²あたりに標準化した比較用指標 小柄・大柄な患者では補正前値との差が大きくなります。
Cr排泄量(mg/kg/日) 採尿漏れや入力値の見直しに使う補助指標 筋肉量、食事、年齢、性別で変動します。

蓄尿CCrを確認したい場面

薬物投与量の慎重な確認

腎排泄型薬剤で推算値と臨床像が合わない場合、実測CCrが補助情報になります。添付文書がCCr基準の場合は、補正前値と患者背景を分けて確認します。

筋肉量や体格の影響が大きい場合

高齢者、低筋肉量、肥満、浮腫などでは血清Crベースの推算式にずれが出ます。蓄尿CCr、シスタチンC、eGFRを組み合わせて確認します。

検査データの整合性確認

尿量、尿中Cr、血清Crから計算した値が極端な場合、採尿漏れ、蓄尿時間、検体取り違え、急性腎障害の有無を先に見直します。

計算例

尿中Cr 100 mg/dL、24時間尿量 1500 mL、血清Cr 1.0 mg/dL、蓄尿時間 24時間の場合:

  1. 蓄尿時間を分に直します:24 × 60 = 1440分
  2. 尿中Cr × 尿量 = 100 × 1500 = 150000
  3. 血清Cr × 蓄尿時間 = 1.0 × 1440 = 1440
  4. CCr = 150000 ÷ 1440 = 104.2 mL/min

身長165 cm、体重60 kgなら体表面積は約1.66 m²で、補正CCrは約108.6 mL/min/1.73m²です。体表面積補正値は比較に便利ですが、薬物投与量調整では補正前値が使われる場合があるため、目的に応じて使い分けます。

入力値と結果を見るときの注意点

24時間の一部が採尿されていない、開始時や終了時の尿の扱いがずれている、容器外にこぼれたなどの場合、尿量と尿中Cr排泄量が少なくなり、実測CCrは過小評価されます。Cr排泄量が想定より極端に低い場合は、採尿手順の確認が重要です。

クレアチニンは糸球体濾過だけでなく尿細管分泌の影響も受けるため、CCrは真のGFRより高めに出ることがあります。CKD分類や長期フォローではeGFR、筋肉量の影響が疑われる場合はシスタチンCによる評価も合わせて確認します。

血清Crが急速に変動している時期は、採血値と蓄尿中の腎機能が一致しないことがあります。急性腎障害、脱水、利尿薬調整直後、造影剤使用後などでは、単回のCCrだけでなく経時変化、尿量、臨床経過を重視してください。

参考情報

Cockcroft-Gault式CCr計算

年齢、体重、性別、血清Crから薬物投与量調整で使う推算CCrを確認します。

CCr計算へ

eGFR計算

日本人のGFR推算式でCKD分類や腎機能フォローの基準を確認します。

eGFR計算へ

腎機能測定ツール

eGFR、個別eGFR、CCr、シスタチンCをまとめて比較します。

総合ツールへ

よくある質問

目的で使い分けます。蓄尿CCrは実測に近い情報が必要な時に有用ですが、採尿の完全性に左右されます。Cockcroft-Gault式は入力が少なく、薬物投与量調整で添付文書に沿って使われる場面が多い指標です。

このツールでは実際の蓄尿時間を分に直して計算するため、23時間や25時間でも時間補正できます。ただし、採尿手順が不完全な場合や終了時刻が曖昧な場合は、数値の信頼性を慎重に扱ってください。

検査報告や目的によって異なります。患者間比較やGFR相当の標準化値としては補正後、薬物投与量調整や実際のクリアランス量としては補正前を確認することがあります。院内基準や薬剤ごとの添付文書に合わせてください。